welcome to my world...
"世界を廻り 巡り会った 地球の恵み"

BLOG

2018/10/01 00:15

出会った頃、彼女は中学1年生だった。
決して愛想のいいタイプではないが、少ない言葉数の一つ一つに丁寧さがある
不思議な子だった。

数年間、形としては師弟関係で
年齢通りにちょっとした反抗期もありつつ
それを過ぎると人とは少し違った角度から愛を表現する子になり
私はその感性が好きで
一回りも下の彼女をよく頼り、連れて回った。

彼女と私はよく似ている
違うのは表現方法だけ。

年齢にふさわしい、若さの中でのもがきと
一度人生を一周したのでは?と思うほどの「愛」というものへの想い
陰と陽が激しくぶつかっているであろう心のうちを
私にはない変わった表現でぶつけてくる
なんともふわっとしているようで密な会話がとても好きだ。

そんな彼女も大学生になり
自分で働いたお金で私にマクラメのオーダーをしてくれた。
「言葉」に関わる仕事に就きたいと
大学もその道の学校へ行っている。

オーダーの作品イメージは「儚さ」
そう伝えられた時に、なんとなくすぐに形は思い描けた。

インドでの天然石の買い付けの際に
頭の中では「今」の彼女を思い描き
ひとつひとつそのイメージに、目の前の天然石を当てはめていった。
相棒のように共に過ごした時間のひとつひとつが
すっと終結したようなこの「クレイジーレースアゲート」を見つけた時
なんだかとても切なくなった。

泡のような模様の天然石
深海から沸き立ち、水面へ浮かぶ泡

形として残らない
その儚さを美しいと思う限り
私たちは
「言の葉」を吐き続けるのだろう。

彼女の放つ淡い煌きを
マクラメに込めて創りました。

ありがとう。